先の国立感染症研究所の調査結果では今年の梅毒感染者届出数は
4000人に達する見込みが報告されて、梅毒感染者の急増が
発表されましたが、さいたま市でも同様に増加の報告があがって
きています。
○ さいたま市の梅毒、年別報告数
2006年…3例
2016年…38人(10月時点)
○ 全国の梅毒感染者届出数(近年)
1999~2012年…500~900例
2013年…1200例以上
2014年…1661例
2015年…2698例
2016年…第34週(8月31日集計時点)で2778例とすでに
前年を超えている状況です。
梅毒は性的な接触で感染し、原因菌の梅毒トレポネーマが
粘膜や皮膚の傷口から侵入します。
梅毒症状がやっかいなのは、一過性の症状の後に消失してしまい
一見自然治癒したかのような過程を呈します。
また無症状保菌で感染者本人が気が付かないケースがあり、
感染加害者になりえます。
梅毒感染の有無は検査でなければ確定できませんので、
感染の可能性がある方はパートナーと一緒に検査を行い、
一緒に治療を行うことが重要です。