近年は梅毒患者数が増加傾向ですが、昨年はその患者数が
昭和49年以来42年ぶりに4000人を超えて4518人(※)
と発表されました。
(※)国立感染症研究所発表より
特に若い女性患者が急増しており、年齢層は15~35歳が
大半を占める中で20代前半の感染者数が突出している
事態になっています。
梅毒感染力の強さ
○ 1回の性行為での感染率15~30%。
○ HIV 、クラミジア、淋菌より強い。
○ 梅毒の病変部分がある場合は粘膜と粘膜を介して感染する。
・ オーラルによる咽頭部への感染。
・ アナルによる直腸への感染。
○ 性器以外の場所でも感染します。
・ キスでの感染。
・ 皮膚に傷のある状態での愛撫なども感染の可能性有り。
○ 妊婦が梅毒に感染すると胎盤を通して胎児に感染する
リスクは60~80%。
・ 先天性梅毒の新生児や奇形・流産・死産の原因となる。
梅毒感染後で注意しなければならない時期は第1期と呼ばれる2~3週間です。
感染初期は感染部位に小さなしこりや潰瘍ができ、
少し遅れて股の付け根部分のリンパ節が腫れます。
しかしこれらの症状は痛みや痒みが無く、放置しても
2~3週間で消えます。
更に感染者によっては症状が現れない無症状で重症進行する
経緯も少なくありませんので注意が必要です。
この場合は感染者本人が感染源になりえます。