梅毒感染者が4,000人突破|若年女性者に急増目立つ

MENU

平成28年の梅毒患者数が昭和49年以来、42年ぶり4,000人を越えました。

 

梅毒感染者は4,518人(速報値)

 

感染者増加の特徴は20代前半の女性が特に目立つ結果になっています。

 

梅毒感染者 4,000人 若年女性者 急増
国立感染症研究所発表速報値より

 

昨年は梅毒感染者の急増で各自治体や行政も警戒を強め、感染予防の
啓発を強化しましたが、歯止めにならなかったのが現実です。

 

20代前半の若い女性が増加した原因について
〇 年齢から考えられる原因は性感染症に対する知識が乏しく、
感染予防が十分でない。

 

〇 中高生からスマートホンを所持する社会情勢から、性関連ビジネスに
拘る機会が増え、不特定多数の性交渉に至ると推測されています。

 

梅毒感染はHIVやクラミジア、淋菌との同時感染が珍しくなく、
本人が無症状のまま感染に気付かずに周りへの感染源になる
ケースもあります。

 

梅毒は抗菌剤で完全に治療できますが、初期段階では症状が一旦
消失して放置すると重篤化して脳や心臓に重い合併症を起こすことも
あります。

 

また妊婦が感染すると胎盤を通して胎児にも感染する母子感染となり、
死産・流産のほかに乳児に先天奇形が発生したり病気を持つ危険が
高まります。

 

検査しなければ判定できませんので、症状が疑わしいと思ったら
迷わず実行するのが賢明です。